【最初の最初:5/5】絶対に嘘をつかない。他人に対しても、自分に対しても。

社会人1年目、何をすべきか?

私はメンバーに対して、嘘をつかないこと、を絶対の約束としてもらっています。よって、嘘をついた場合は、何よりも厳罰に処します。

嘘をつくと、当然ですが、社会人として最も大切な信頼を失ってしまいます。これは、致命的です。

【最初の最初:1/5】まず何よりも、周囲からの信頼を得ることが大事。 | ハシルのちゃんねる (hashiru.net)

また、上司や同僚の立場だと、「こいつ、嘘つくヤツだな」と認定すると、その人の報告や発言を、素直に信じることができません。なので、別のルートで報告や発言の真偽を確認するというコミュニケーションコストが掛かります(いわゆる、裏取り、が必要になります)。これ、かなり面倒な状況です。

加えて、一度嘘をつくと、その嘘をカバーするために、更に嘘をつくことになります。良く言う、嘘の上塗り、ですね。これが始まると、話の整合性を取るために頭を捻る必要が生じ、本来なすべきことに100%集中することができなくなります。場合によっては、最初についた嘘を前提とせざるを得ない状況で、自分自身や組織に不利益が生じることもあります。

更に、嘘の上塗りを繰り返すと、最初は小さな嘘でも、最後は大きな嘘になってしまう。そして、どこかでバレて、破綻します。この時、最初の段階から考えると、想像もつかないくらいの大ダメージを自分自身と組織に与えます。

いずれにせよ、嘘をつくと、ろくなことがありません。

ここまで説明すると、「私は嘘はつかない、大丈夫」と思う人が大多数かと思います。

しかし、ストレートに嘘をつくことはなくても、知らないふり、というタイプの嘘をつくケースは心当たりある人はいるのではないでしょうか。

例えば営業で、クライアントへの提案を断られたとします。そのとき、クライアントからは、「X社さんの方が、何度も提案を繰り返してくれて、この後一緒にビジネスを進めていくイメージが湧いたんだよね」と言われたとします。帰社後、上司から、「あの件、どうなった?」と問われた際、どう答えますか?正直に、

「X社に負けました。営業の手数が、X社に完敗だったようです。」

と答えるのか、

「X社に負けました。ただ、なぜX社を採用したのか、あまり具体的なことは教えてもらえず、恐らく、コストで負けたのではないかと思います。」

と答えるのか。

後者で報告をしても、恐らくバレないです。ただ、この報告をすると何が問題か、わかりますか?

前者と後者で、その後の上司の打ち手が変わってきます。前者だと、今後の営業の方策について知恵を巡らしますが、後者だと、無策、もしくは、コストダウンになります。この差の積み重ねが、会社の強さに大きな影響を与えます。会社が弱くなると、皆さんの収入も増えません。

リーダーが、正しい情報を基に、正しい判断ができるのか、そうじゃないのか、ちょっと考えるとどうあるべきか、分かりますよね。

いずれにせよ、嘘をついて良いことは何もありません。嘘をつかない人間になるコツは、どんなに小さな嘘であっても、決してつかないこと。小さな嘘に慣れると、だんだん大きな嘘をついても違和感を感じなくなります。

多くの人にとって、嘘をつくかつかないか、(偏見ですが)最初の分岐点は、寝坊による遅刻ではないかと思います。寝坊した時は、寝坊した、と正直に連絡してください。体調が悪いだの、電車が停まっただの、何かそれっぽい言い訳は、是非やめてほしいです。

参考図書

軽くなる生き方(松浦弥太郎)

  • ”いつも正直・親切かどうかを自分に問いながら生きていれば、仕事に限らず、どんなことでも乗り切れる”
  • ”嘘というのは雪だるま式に増えていく。嘘とばれないようにもう一つ嘘をつく。毎日毎日、借金の利息がふくらむように嘘が増え、嘘か本当か自分でもわからなくなる”
    P.129-P.135:アメリカ時代が教えてくれた「正直・親切」、より引用
  • ”一生懸命”に疲れたら、過度に期待せず、ササっと読んでみる本ですね。私は、旅行先でふらっと立ち寄った本屋で偶然出会い、タイトルに惹かれて買っちゃいました。

軽くなる生き方 | 松浦 弥太郎

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