これも、間違えている人が多いと思います。中途半端に頭が良い人に、特にその傾向。
”効率的”や”優先順位”というコトバに囚われて、無駄な行動を極端に嫌う人、結構います。
ある程度の力量になってくると、もちろん効率的な仕事は重要ですし、無駄は省くべきだし、優先順位等をしっかり考えてから行動する必要が出ます。
しかし、新入社員の皆さんが効率的だと考えることは、概ね間違っています。
少し言葉を補うと、そもそも間違っている(=効率的ではない)ケースもあるし、目先の問題という意味では確かに効率的だが、中長期的な視点で考えると、実は効率的ではないというケースもあります。
いずれにせよ、新入社員の皆さんが考える”効率的”なこと、って申し訳ないですが、オトナ目線だと大した話ではないです。
その程度の”効率的”や”優先順位”にこだわって、動きが止まったり、迷いが出る方が、よっぽどイマイチ。
例えば、学生時代の数学をイメージしてください。一部の天才を除いて、数学が得意だった人は、ウンウン唸って問題を解いていなかったはず。ちょっと考えて分からなかったら、サッと解答を読んで、解き方を理解する。苦手な人が1問考えている間に、得意な人は3問解答を読んでいる感じ。これに近いです。
仕事が発生したら、すぐやる。早くやる。
だから、量をこなすことができるし、その結果として、多くのフィードバックをもらえます。
私の経験でも、「この人、仕事できるなー」って人は、若手時代に爆発的な仕事量をこなしています。念のため繰り返しますが、”爆発的”です。ちょっと多め、とかじゃないです。
爆発的な仕事量をこなすからこそ、大量のフィードバックと経験を得ることができ、それが仕事の質の向上につながります。
あるレベルに達するまでは、闇雲に量を追求して大丈夫です。量は、やがて質に転化します。
参考図書
入社3年塾(赤羽雄二)
- ”特に時間を取っている理由が、着手するまでに無駄な時間をかけていること、始めてからあれこれ迷うこと、途中までやって壁にぶつかり放置することなどです。”
”優先順位より重要なのは、実はスピードだ”
P.187-P.189:「優先順位」を気にするより「速く片づける」、より引用
- 入社3年目までの方に対して、一生役に立つ力を身に付けることを意図して書かれた本です。目新しいことが書いている訳ではないですが、仕事ができる人になるための押さえどころ、がきっちり網羅されています。
- A4メモ、というやり方が紹介されていますが、(A4かどうかはさておき、)紙に落とすことで頭の中を整理する、というアプローチは、極めて同感です。是非、若手の方は真似してほしいです。
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